山田太一さんが亡くなられた。
「ふぞろいの林檎たち」や「岸辺のアルバム」も好きだったけれど、「真夜中の匂い」「時にはいっしょに」「家へおいでよ」なども好きでした。
CSで再放送されたのなど録画して繰り返し見ました。いつ見ても少しも飽きず、楽しめました。 山田作品に登場する人物は、現にいるだろうなぁと思わせる人物を描きながら、誰一人類型化していない魅力的な人物が描かれていて、見事だったと思います。
また、小説『異人たちとの夏』(画像:新潮文庫版)を電車の中で読んでいて、泣き出してしまったことがあります。主人公が、もう亡くなっている両親に出会い「お前はよく頑張っているよ」と言われるシーンだったと思います。電車の中で本を読んでいて、思わず泣いてしまうなど、今までにその時一度しかありません。
山田さんは、小学校3年生の時、神奈川県湯河原町に疎開したとのこと。そのためでしょう、高校は、神奈川県立小田原高校に通っています。嬉しいことに私の先輩でした。
録画した放送(山田さん自身が語っている放送なども含め)を、これからも何度も見てみようと思っています。