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八木重吉詩集

 

前回、俵万智さんの短歌と、その短歌を何行かに分けて詩のように載せた『生まれてバンザイ』を読み、ブログにアップしたら、思い出したのが八木重吉です。そこで本棚から『定本 八木重吉詩集』(彌生書房 1958)をひっぱりだしました。

八木重吉の詩に出会ったのは高校時代。すぐに、この本(第8版となっている)を買って、しばらく持ち歩いたりしましたから、箱は少し傷んでいます。

短い詩が多いこともあって、今でも好きだった詩で、諳んじられる詩がいくつかあります。それを、引用させていただきます。

 

 鉛とちょうちょ

鉛のなかを

ちょうちょが とんでいく

 

 草にすわる

わたしのまちがいだった

わたしの まちがいだった

こうして 草にすわれば それがわかる

 

 花

おとなしくして居ると

花花がさくのねって 桃子が言う

 

NHKのテレビ番組「にほんごであそぼう」で、この「草にすわる」をとりあげているのを見た時は、驚きました。さらに横道にそれ、八木重吉と関係なくなってしまいますが、この番組の中では、「そうとうほんきの助数詞マンボ」が好きでした。