私自身に短歌を食わず嫌いなところがあったように思うのですが、俵万智さんがNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出られた時はすぐに録画しました。そして、後日、録画したものを見てびっくりしました。とくに、お子さんができてからの三首は、録画を巻き戻して止めて、手帳に書き留めました。そして、これはすぐに読まなくては、と思いました。
俵さんの短歌集は第六歌集まであって、第四歌集からお子さんが生まれてからの歌集とのこと。そこで、私の関心から、第四歌集の『プーさんの鼻』(文藝春秋 2005)を読みたいと思いましたが、それではやはり片手落ちのような気がして、まず、第一歌集から第三歌集までの中から、俵さんがご自身で選んだ自選歌集『会うまでの時間』(文藝春秋 2005)を読んでから『プーさんの鼻』を読みました。この2冊、とても良かった。びっくりしました。読まれた方も多いと思いますが、まだの方はぜひ読んでみてください。私は、若い人たちの文学入門としても適しているのではないだろうかなどと思いました。おこがましいですが‥‥‥。
このブログでは『生まれてバンザイ』(童話屋 2010)を上げさせてもらいました。この本は、『プーさんの鼻』から多く選び、1ページに1首を何行かに分け、まるで短い詩のように載せています。
短歌は31文字。とても短いですから、ちょっと時間のある時にも読めるので、持ち歩いて読むのに最適だと思います。私は「そうだ、高校時代には啄木の歌集を読んだっけなぁ」ということと、その頃、よく持ち歩いて読んだ八木重吉の詩集のことを思い出しました。八木重吉の詩も短いものが多く、好きな詩が多かったのです。