ロシアがウクライナに侵略し、多くの人を、とりわけ、多くの子どもたちを殺しています。日本でも、幼い子どもが殺される事件を耳にします。また「子どもの貧困」が言われて久しいですが、それが克服されたとは聞かないし、放置されていると言っていいのではないでしょうか?
そんなニュースを聞くと思い起こされるのが、谷川俊太郎さんの詩「こどもは••••••」(『地球へのピクニック』銀の星社 1980所収)です。
子どもはなおもひとつの希望 / このような屈折の時代にあっても
子どもはなおもひとつの喜び / あらゆろ恐怖のただなかにさえ
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子どもはなおも私たちの理由 / 生きる理由死を賭す理由
この「子どもはなおも私たちの理由 / 生きる理由死を賭す理由」というフレーズを読んだ時、私は驚きました。
子どもという存在が、私たちに生きる理由を与えてくれる。“それでも、子どものために私たちは生きている、生きていい、生きねばならない。子どもたちの生存のため、幸福のため、私たちは命を賭ける価値がある“。
ロシアが子どもを殺しています。考えられぬ行為をしているのです。けっして子どもを殺してはならない。子どもを殺したものは負けです。それくらいの価値観を、21世紀にもなって、人間は持てないのでしょうか?