久しぶりに、絵本のこと。
図書館に勤めていた頃は、毎週20〜30冊の絵本を普通に読んでいたと思いますが、定年になり辞めてしまうとそういうわけにはいきません。そこで、図書館に行って、時々絵本をたくさん借りてきて読むことになるのですが、最近、いい絵だなと思ったのが、この絵本です。
輪郭のブルーはなんという絵の具の色なのでしょう。他の色の使い方もとてもいい感じです。
おーなり由子さん。私はこの絵本(「こどものとも0.1.2」2023年1月号)でお名前を知ったのですが、図書館で他の本も借り、『イラストレーターのアトリエ』(学習研究社 2007)も手に入れました。この本で、おーなりさんはトップを飾り、ラストは宇野亜喜良さんでした。つまり、おーなりさんは、既に知る人ぞ知る人だったのです。スタートはマンガ家で、はたこうしろうさんの奥様。つまり、私は、おーなりさんの現在から過去へ遡る形で、すこしだけ知っていったわけです。
借りてきた本の中では『こどもスケッチ』(白泉社 2018)の絵が好きで、その本の延長線上にこの『ねむねむ ねねん』が結実したように思います。そして、今後、例えば、ストーリーのある絵本などに、おーなりさんのこうした絵が、どんなふうに描かれていくのか、とても楽しみです。