特集・コロナウイルス流行の時だけでなく

 子どもたちに一番してあげて欲しいこと

   子どもたちにしてあげるといいこと

   本を読んであげること!

くまのプーさんは、どうしてもらったか?

 

クマのプーさんが、うさぎ穴で食べ過ぎてお腹がふくらみ、穴の入り口につっかえてしまいました。外にも中にも行けなくて、一週間どうにも動けなくなってしまったという大変な時、プーさんの持ち主、クリストファーロビンがしてあげたことは、何だったでしょうか? そう、本を読んであげることでした。

 

コロナウイルスで、子どもたちが外に出られない、家にいるしかない、学童に行くしかない、そんな時、テレビ? ゲーム? スマホでも渡しますか? ドリルでもやらせますか?

おとうさん、おかあさん、いや、おじいちゃん、おばあちゃん、学童保育の先生、指導員の皆さん。子どもたちに、本を読んであげてください。子どもたちをワクワクドキドキ、心を揺さぶってあげて下さい。物語の中の優れた人びとに、思いがけない 楽しい出来事に、きめ細やかな心配りに、子どもたちは自分でイメージをふくらませ、出会うことでしょう。 子どもの成長は、心と体とよく言います。では、子どもたちの心の成長の為に、私たちは、日々何をすればいいのでしょうか? それは、子どもたちの心をたくさん振るわせてあげることです。それは、むずかしいようで簡単です。本を読んであげればいいのです。それも良質の物語に出会わせてあげることです。

本を読んであげる。おそらく多くの人ができることです。それもお金をかけなくても。公立図書館に行って、児童文学をはじめ、色々な本を借りてくればいいのです。

コロナウイルス? 早く収まって欲しいですが、逆にこの機に、本をたくさん読んであげたらどうでしょうか? クマのプーさんみたいに!

 

例えば、子どもたちは、狭い部屋にいても、大空へ飛び立てます。

海の中にも、潜っていけます。。

動物や昆虫たちと話ができ、遠い国々、アフリカにも南極にもすぐに行けます。

王子さまやお姫さまに会うことができるし、大昔や未来の世界にも旅立てます。

多くの心豊かな人、あたたかい人,優れた人に出会えるのが、本の世界です。

また、逆に絶対こんな人になりたくないというような人にも、物語の中で会うことができるのです。

子どもたちは、ワクワクドキドキ、心を揺さぶられることでしょう!

 

『冒険者たち』などの著作で知られた斉藤惇夫さんは、学校の先生が子どもたちに一番してあげなければならないことは、本を読んであげることだとおっしゃっています。

また、中部地方にある有名な児童書やおもちゃの店の方は「高校生になっても読んであげるといい」と話していらっしゃいました。お聞きしたら「私が文学に目覚めたのは、高校時代の先生が授業中に本を読んでくださったからです」と話してくださいました。